推しが欲しい話
趣味は読書、サウナ、飲酒、ネットサーフィン。
人とのかかわりゼロ。
好きな人間は夫。
夫と一緒でなければたのしくなれない。
繰り返す流産および不妊の長期化のせいで、生理がきてから次の生理までが長く感じてしまう。
こんなとき、熱中できることがあれば。
推しが欲しい。何かに夢中になりたい。
よく夫には「本読めばいいのに」と言われるけれど、わたしにとって読書はいつでもできることなので、夢中になれるかと聞かれれば、そうではないのだ。
だって、しんどい平日の朝とか、しこたまやらかしたあとの帰りの通勤時間でも、読書はできるんだもん。
恋をしたときの夢中な気持ちを思い出したときに、推しができればいいのかもしれないと考えついた。
ああ、推し、できてほしい。
わたしのアンテナよ、敏感であれ。